パラリーガルの仕事紹介
法律と言葉のプロフェッショナルとして
現在の仕事
主に、企業の資金調達のための株式や債券の発行に関係する法的事務手続き、訴訟関係書類及び契約書等の翻訳業務を担当しています。特に、海外企業による日本市場向けの開示書類の作成を主としており、手続き上、和英両方の書類を求められることが多くあります。金融関係法令の知識や日本語及び英語で正確に表現する文書作成能力はもちろんのこと、手続きをスムーズに行うためのスケジュール管理能力、大きな案件では共同して作業をするためのコミュニケーション能力などを日々磨きながら、業務に取り組んでいます。
パラリーガルを志望した理由
学生時代に言語学を専攻していたこともあり、言葉と向き合う仕事に就きたいと考えていたところ、法律事務所で法律文書の翻訳を行う仕事があることを知りました。私が主に担当しているファイナンス業務では、希望していた言葉と向き合えることに加え、未知の分野であった法律にも携わることができる点もNO&Tの魅力でした。専門性が高いことから不安もありましたが、厳密に言葉を扱うことが求められるプロフェッショナルな世界にチャレンジしてみたいと考え、志望しました。
一番大変だった仕事
法改正に伴い、上場会社等に対して四半期報告書の開示が義務化された際に、前例がない中で、条文を読みながら記載内容を検討し、手探りで一からドラフトを作成したことです。
条文の解釈が難しい場合には、弁護士に相談したり、関東財務局に照会したりしながら、一つひとつ解決していきました。大変な仕事でしたが、同様の案件を担当しているパラリーガルと協力して四半期報告書の雛形及び業務プロセスを確立し、チームの役に立てたという達成感を得ることができました。
NO&Tの魅力
協力体制が整っていることと、思いやりのある穏やかなスタッフが多いことです。私が担当する案件では、チームで業務を分担することが多く、メンバーの状況に応じて助け合いながら業務を進めています。私は育児のため時間に制約がありますが、共同担当のメンバーの理解と協力によって仕事が続けられることに日々感謝しています。また、職場の立地及び設備環境が充実しており、集中して効率的に仕事をすることができます。
自己啓発
入所当初は、教育担当の先輩から翻訳の添削を受けつつ、通信教育で法律英語の翻訳技術を学びました。現在も弁護士による専門分野別の講座やパラリーガル内での勉強会に参加して知識を増やし、最新の情報を得るように心がけています。パラリーガル間での実務上の手続きの情報共有は、本からは得られない生きたノウハウとして、仕事をする上で貴重な財産となっています。
5年後の私
これまで、弁護士からの貴重なフィードバックや諸先輩からの丁寧なアドバイスが、私のパラリーガルとしての成長をサポートしてくれました。日々の業務において、まだ力不足を感じる場面も多々ありますが、今後も自己研鑽を続け、5年後には、私自身の経験や知識を後輩に還元しながら、より質の高い仕事をして頼りにされる存在になっていたいと思います。
ある1日の流れ
- 9:00 a.m.
- メールチェック、担当案件の状況確認
- 10:00 a.m.
- 臨時報告書の最終調整
- 11:45 a.m.
- 昼休み
- 1:00 p.m.
- 米国の裁判所に提出する証拠書類を英訳
- 3:00 p.m.
- リーガル・エディターに訳文のチェックを依頼
- 4:00 p.m.
- 臨時報告書を提出
- 5:00 p.m.
- リーガル・エディターから戻ってきた書類を確認し、弁護士に提出
- 6:00 p.m.
- 帰宅