秘書の仕事紹介
より質の高いサービスを提供するために学び合い、高め合う
現在の仕事
現在は主にM&Aの案件を扱う、パートナーを含む3名の弁護士を担当しています。膨大な資料を扱う案件も多いので、周りの秘書と情報を共有しながら日々業務を行っています。多忙な弁護士が自分の仕事により専念できるよう、確認や報告、連絡などの手段やタイミングを工夫しています。
秘書としての経験を積むと、秘書として弁護士の仕事をアシストするだけでなく後輩秘書を育て導く人材育成にも関わるようになり、業務の幅を広げていきます。秘書業務を担いつつ、後輩が仕事や職場に慣れていけるよう支援するのも先輩秘書の大切な役割です。
これまでのキャリア
入所1年目の秋からファイナンス分野のアソシエイト3名を担当し、2年目以降は人事異動で主にM&Aを扱う弁護士を担当するようになりました。現在はパートナー弁護士1名とアソシエイト2名を担当しており、昨年度から新人秘書のトレーナーを務めています。
後輩指導
俯瞰的な視点で仕事に取り組める秘書を目指してほしいと思います。
もちろん初めは手元の業務をこなすので精一杯になりますが、そこで満足するのではなく、自分が今どのような仕事をしていて、それは担当弁護士にとって、ひいては案件全体でどのような意味をもつのか意識して取り組んでほしいです。それを意識することで成果物は全く違ってきますし、弁護士から受けた指示以上の対応ができることもあります。
このような視点で後輩指導をしていると、自分自身、気持ちを新たにすることが多いです。案件全体を通して、依頼者がNO&Tに何を求め、弁護士が自分にどのような仕事ぶりを期待していて、自分のパフォーマンスはそれを満たしているのか、自己満足ではなく客観的に自分を見つめるように心がけています。
一番やりがいを感じた仕事
長くM&A案件に携わっていたため、メディアで報道されるような企業間の合併・買収案件やAI、IoT、シェアリングエコノミーなどの案件に多く携わってきました。昨年からキャピタルマーケット案件に携わるようになり、ニュースに取り上げられる度に、担当弁護士の案件が社会的に与える影響がいかに大きいかを実感しています。秘書の仕事は表舞台に立つ仕事ではないものの、法律事務所の職員という立場から社会と関わる面白さを感じています。
仕事の厳しさ
弁護士の仕事一つ一つが緻密で妥協を許さない分、秘書に求められる仕事の質も高いと感じます。正確性の高い文書を出すことは依頼者から事務所への信頼、信用に繋がります。秘書の業務の一つである文書内の誤字、脱字の確認は例え内容に直接関わるものではないとしても重要です。それだけ成果物の質にこだわって日々の業務を行なっています。作業スケジュールがタイトであっても同じように正確さが求められるため、厳しいと感じる瞬間もありますが、一段落ついたときには達成感を感じています。
秘書という仕事の魅力
弁護士の専門分野によって秘書の仕事内容も様々です。人事異動で定期的に担当弁護士が変わるため、常に主体性をもって仕事を進めつつ、相手にあわせた柔軟な姿勢で臨むことが大切です。弁護士が働きやすい環境を整えることが秘書の仕事ですが、その先の依頼者を常に意識し、仕事の範囲を自分で制限することなく、相手の立場に立って、今何が求められているのか考えるようにしています。うまく要求に応えられた時は、弁護士から言われる「ありがとう」の一言がとても嬉しく秘書としてのやりがいを感じます。
ある1日の流れ
- 9:00 a.m.
- メールチェック、執務室の環境整備
- 10:00 a.m.
- 会議の準備
- 11:45 a.m.
- 月に1度のランチミーティング
- 1:00 p.m.
- 弁護士と共にB社へ外出
- 3:00 p.m.
- B社から帰所、外出中のメールチェック
- 3:30 p.m.
- 資料のファイリング
- 4:00 p.m.
- 外出中に後輩が進めた仕事内容についてフィードバック
- 4:30 p.m.
- 扱っている案件の請求業務の一環として、請求書を作成
- 5:00 p.m.
- 弁護士と翌日のスケジュールについて確認して帰宅