育児とキャリア座談会

NO&Tのカルチャーが支える多様なキャリア構築のあり方~ライフイベントによる変化にもしなやかに対応~

対談者

遠藤 努

遠藤 努

パートナー/63期
本座談会モデレーター。キャリア構築に関して後輩の良き相談相手となったり、所内でのワークライフバランス関連の様々な活動をサポートしたりする傍ら、自身も共働き家庭の親として子育てに励む。一児の父。

小松 諒

小松 諒

アソシエイト/63期
留学・出向を経て、双子の誕生を機に2ヶ月の育休を取得。復帰後は、育児に奮闘しつつも、新規分野のセミナーや執筆活動に注力。二児の父。

井上 皓子

井上 皓子

アソシエイト/64期
一人目を出産して1年半の育休を取得後、ハノイオフィスでの勤務を経験。二人目出産後に2年間のフルタイム在宅勤務を経て、東京オフィスに復帰。育児と仕事のバランスを保ちつつ、プロボノ活動にも取り組む。二児の母。

高嶋 希

高嶋 希

アソシエイト/65期
留学・出向後は子供との時間を大切にしつつも、分野を問わず案件に関わる姿勢を貫徹。個人受任の顧問先案件や会社の社外取締役(監査等委員)にも従事。二児の父。

河相 早織

河相 早織

アソシエイト/65期
入所3年目で一人目を出産、留学・研修後に二人目を出産し、出向を経て事務所に復帰。仕事と育児の両立に日々試行錯誤しつつ、出向での経験を生かし、ファイナンス分野を軸にキャリアを構築中。二児の母。

田勢 華也子

田勢 華也子

アソシエイト/67期
留学後、入所8年目で出産。仕事復帰から間もないながらも、留学での経験を活かし、クロスボーダー取引を中心に活躍。その傍ら、書籍の執筆やセミナー開催にも意欲的に関与。一児の母。

Chapter1

はじめに

遠藤 遠藤

皆様お集まりいただきありがとうございます。今日は、お子さんのいらっしゃる弁護士10年目前後の方にお集まりいただき、これまでのNO&T弁護士としてのキャリア構築や子育てと仕事の両立について、ご自身の経験を踏まえてお話しいただき、学生の皆さんが10年後の自分の姿を想像する助けになればと思います。よろしくお願いいたします。

Chapter2

自己紹介

遠藤 遠藤

私は63期パートナーの遠藤努です。税務アドバイス・プランニングや税務争訟等の税務全般を主な取扱分野としています。家族は、公務員の妻と保育園に通っている息子がいます。夫婦ともに両親が遠方に住んでいるため、基本的に2人で家事・育児を行っています。
それでは皆さんにも順番に自己紹介をお願いできればと思います。まず、63期の小松諒さんですが、小松さんは双子のお子さんがいらっしゃって、育児に相当コミットされていると伺っています。また、民間企業2社への出向経験を活かしながら、新規分野の開拓にも力を入れているそうですね。

小松 小松

ありがとうございます。私は、テクノロジー法務、不動産、紛争解決を主な業務分野としています。事務職の妻と、保育園に通っている双子の子供たちの4人家族です。私も遠藤さんと同じで、実家が遠方なため、夫婦2人で子育てをしています。また、子供たちが誕生した後は2ヶ月間の育休を取得しました。

遠藤 遠藤

次は64期の井上皓子さん、お願いします。井上さんは海外オフィスで勤務されたり、フルタイム在宅勤務をされていた期間があったりと、働き方をご家族の事情に応じて、かなりフレキシブルに変えておられますね。業務の内容はどのようなものでしょうか。

井上皓子 井上

そうですね、小学生と保育園児の息子がいるのですが、家族や子供の状況にあわせて、いろいろな働き方を試行錯誤しています。業務分野としては、入所以来一貫して携わっている労働法、消費者関連法、コンプライアンス・当局対応、訴訟関係の案件に加え、ハノイオフィスに勤務した経験を活かして、現在もベトナム法に関する案件一般も扱っています。

遠藤 遠藤

次は65期の高嶋希さんです。高嶋さんは一般にハードな印象のあるM&A等の取引ものを中心に活躍されていますが、同業の奥様と二人三脚でメリハリを付けて仕事と育児を両立させていらっしゃる印象です。

高嶋 高嶋

我が家は二人の子供の育児中ですが、夫婦とも、子育てにしっかり向き合いつつも、仕事もしっかりやりたいと考えているため、日々お互いの予定を調整しながら育児・家事と仕事に向き合っています。

遠藤 遠藤

次は65期の河相早織さん、お願いします。河相さんは入所後比較的早いタイミングで出産されたので、お子さんを連れて留学に行かれているんですよね。

河相 河相

はい、留学前に一人目を出産し、夫と子供と3人で渡米して、留学と海外研修を経験しました。帰国後に二人目を出産し、一般民事系の弁護士である夫と協力しながら、共働きで育児をしています。業務分野としては、ファイナンス・不動産分野を広く扱っていますが、最近はインフラ・エネルギー関連のプロジェクトファイナンスに関与することが増えてきました。

遠藤 遠藤

最後は67期の田勢華也子さんです。田勢さんはこの中では一番お子さんが小さく、最近育休から復帰されたところですので、その辺りのお話も伺えればと思います。

田勢 田勢

ご紹介のとおり、私は半年前に事務所に復帰したばかりで、会社員の夫とともに、まだ歩き始めたばかりの幼い息子を育てています。河相さんとは異なり、留学後に妊娠・出産を経験しました。仕事では、高嶋さんと同様、M&A・コーポレートを専門としています。

Chapter3

出産・育児のタイミング

遠藤 遠藤

学生や所内の若手アソシエイトの皆さんからは、出産・育児のタイミングについてよく相談を受けます。河相さんは、留学前に出産されて、子連れで留学に行かれていますが、いかがでしたか。

河相 河相

私は、入所後3年目で出産しました。キャリアとしてはこれからというところで、正直なところ不安はありましたが、子供を持つタイミングは望んで必ず選べるものでもありませんので、仕事については、使える時間の範囲でできることをとにかく一生懸命頑張ろうという気持ちで復帰しました。復帰した時期が、ちょうど年次的に同期が留学に向けて準備を始めたタイミングと重なっていて、私も留学に行きたいけれど、さすがに難しいかなと悩みました。諦め半分で夫に話してみたところ、海外で子育てなんて楽しそう!と非常に前向きに応援してくれたので、頑張ってみることにしました。留学するには英語の勉強や出願準備のために一定程度時間を割く必要がありますが、事務所は海外留学を奨励していますので、仕事の量をある程度調整することについてネガティブな反応を示されたことは全くありませんでした。子供が2歳になったタイミングで留学しましたが、アメリカで過ごした2年間は家族の宝物です。

遠藤 遠藤

その後、帰国後に二人目を出産されたわけですが、今は育児との両立についてはどのようにされていますか?

河相 河相

我が家は夫婦で分担して育児をしているので、自分の持ち時間の中で仕事にかけられる時間を見積もり、その範囲で責任を持ってできる量の仕事を引き受けることで両立を図っています。もっとも、育児も仕事もイレギュラーの連続ですので、試行錯誤しながらその時々の最適解を日々模索しています。ただ、使える時間が限られているからこそ、チャレンジしたい分野の仕事は積極的に引き受けるようにもしています。

遠藤 遠藤

所内を見回してみると、出産・育児のタイミングは本当に色々で、河相さんのような方もいれば、留学中・留学後・パートナーになってから出産・育児をする方もいて、どれが多数派というわけでもないですよね。

河相 河相

そうですね。先日、子連れで参加できる所内イベントに参加しましたが、こんなに多くの弁護士が育児をしながら仕事をしているのだなということに驚きました。子供が同世代という共通点で、世代やプラクティスを問わずいろいろな方と交流できるのは楽しいですよね。出産・育児はこれからという方にとっては、所内にいろいろな育児中弁護士のモデルがいますので、心強いのではないかと思います。

Chapter4

出産・育休とキャリア

遠藤 遠藤

田勢さんは最近仕事に復帰されたばかりですが、普段はどのような業務をされているのですか?

田勢 田勢

出産前と同じく、M&Aやジェネラルコーポレートを多く担当しています。M&Aについては大変な印象がある方も多いと思いますが、国内外の多種多彩な企業のビジネスに触れられることや、短期間でもダイナミックに案件が動くことから、非常にやりがいのある仕事だと感じています。最近は留学での経験を活かして、以前よりもクロスボーダー案件に関与することが増えてきているのですが、国内案件とはまた違った奥深さがあります。

遠藤 遠藤

出産後、仕事復帰までの期間は、田勢さんはどのように決められたのでしょうか?

田勢 田勢

私は、入所5年目で米国に単身留学した後、入所8年目に出産し、産前・産後あわせて1年程度休暇を取得しました。子供が生まれる前は、仕事から長く離れることに不安があり、早めに復帰することを考えていました。しかし、実際子供が産まれると可愛くて離れがたく、また、事務所の女性パートナーからもらった「今しかない時間だから、焦らず自分の復帰したいタイミングで復帰すればいいよ」というアドバイスに後押しされて、当初の予定よりもゆっくり復帰することにしました。おかげさまで、初めてのハイハイやつかまり立ちを見ることもでき、「乳児期の育児を楽しみきったから、ここからは違うステージだと思って、仕事も頑張ろう」と前向きに復職することができました。

遠藤 遠藤

「子供が小さい間はやりたい仕事ができなくなってしまうのではないか?やり甲斐のある仕事を任せてもらえないのではないか?」と不安に思っている学生さんもいると思いますが、実際のところどうでしょうか?

田勢 田勢

子供が生まれる前に比べると、仕事ができる時間に制約はあります。しかし、やりたい仕事はやりたいといえば、育児中であってもサポート体制を整えた上で機会が与えられるので、今も案件の中心メンバーとしてやりがいのある仕事に関わることができています。その分、どうしても仕事が忙しくなることもありますが、そういうときは「今日は夫に任せる日」と割り切って仕事に集中し、他方で、仕事が落ち着いているときには、「今日は息子と向き合う日」と決めて、いつもより少し早めに保育園のお迎えに行くこともあります。やりたい仕事をやりつつ、子供にも真剣に向き合うとなると大変なことは沢山ありますが、弁護士は働く時間を自分で柔軟に決められるので、仕事と子育てを両立しやすい側面もあるように思います。

Chapter5

男性弁護士と育休

遠藤 遠藤

小松さんは、留学後にお子さんが生まれ、そのタイミングで2ヶ月の育休を取られていました。キャリアを形成する重要なタイミングで仕事から離れることに迷いはありませんでしたか?

小松 小松

正直なところ、非常に悩みました。私は留学後、テクノロジー法務にも新たに取り組んでおり、セミナーや執筆活動もしていますが、育休をとることで、仕事に加えそのような取り組みからも離れることなるため、不安はありました。ですが、この時期の子供達と過ごすことができるのは今しかないと思いましたし、男性の育休取得が進む社会を生きていく私の子供達に、育休を取得してどうだったかをいつか話せるように自ら体現したいと思い、決断しました。

遠藤 遠藤

実際に育休を取得されてみていかがでしたか?

小松 小松

正直、大変だった記憶しかありません(笑)。それは半分冗談で半分真実ですが、最初のうちは、初めてのことばかりで一日一日を過ごすことで精一杯でした。その一日一日にも、成長や変化を感じることができ、仕事を離れなければ得られなかった貴重な時間だったと感じています。その一方で、少しずつペースを掴むことができてからは、夜の時間を新規分野の研究の時間に充てるなど、復帰後の取組みに向けた準備をすることもできました。ライフステージに合わせ、多様なスタイルの選択を尊重するNO&Tのカルチャーだからこそ、このような貴重な育休期間を過ごすことができたと感じています。

Chapter6

日常業務と育児の両立

遠藤 遠藤

皆さん、日々の業務と育児はどのように両立されているのでしょうか。高嶋さんは、夕方以降育児の時間をしっかり確保しつつもM&Aの最前線で活躍されていますよね。お子さんが生まれたことで、実際にどのように仕事の仕方等が変わったのでしょうか?

高嶋 高嶋

留学前は、クロスボーダーの案件に積極的に携わりつつも、案件は選り好みせず、基本的に何でもやるというスタンスで、M&Aのみならず、海外知財訴訟、不祥事、個人情報保護関係等、幅広い案件に対応していました。今もその姿勢は基本的に変わっていません。子供が生まれた後は、子供が学童や保育園から帰宅後就寝するまでの限られた時間は子供と過ごしたいので、日中は仕事に集中し、時間を区切って家事・育児の時間を確保しています。子供を寝かしつけた後、必要に応じて仕事を再開していますが、時間を区切ることで、手元にある仕事の優先度や確保できる作業時間を念頭に、以前よりもかなり集中して仕事を行うようになったと感じています。

遠藤 遠藤

時間を区切って働くことで難しさを感じる場面はありますか?

高嶋 高嶋

自分の年次が上がっていくにつれて年次相応の責任感ある仕事を増やしたいという思いもありますし、また、子供が帰宅するタイミングで突発的な対応が求められる場合等には難しさを感じることはありますが、案件に支障が出ないようにメンバーにも協力してもらいながら日々試行錯誤しています。仕事をしている時には育児はできず、その逆もまた然りと考えていますので、自分なりのやり方を実践していくことが大事だと感じています。難しい面もありますが、自分がやりたいと思ったことや方法をチャレンジさせてくれる事務所に入所できたことはとても幸運だったと思っており、この点は子供が産まれてから特に実感することが多くなりました。

Chapter7

各人の事情に応じた柔軟な働き方

遠藤 遠藤

井上さんはお子さんと一緒にご主人の海外駐在に帯同され、その間はハノイオフィスで勤務されていましたが、どのような経緯だったのでしょうか?

井上 井上

第一子の出産後、1年半育休を取って当初は普通に東京オフィスに復帰する予定でいたのですが、ちょうど復帰のタイミングで会社員の夫の海外赴任が決まりました。家族で帯同したかったので事務所に相談したところ、ハノイオフィスに勤務することを提案していただき、勤務することになりました。出産より随分前から、夫が海外赴任になった場合には帯同したいので自分一人での留学は考えていないこと、アジアでの勤務にも興味があることなどは世間話としていろいろなパートナーと話していたのですが、しっかり覚えて所内でも共有していただいていたようで、キャリアを中断することなく、プライベートでの希望を叶えることもできたと思います。

遠藤 遠藤

フルリモートでの勤務も経験されているんですよね。

井上 井上

はい。第二子は遠方の実家に里帰りで出産したのですが、その後も夫が海外駐在中だったこともあり、そのまま実家から在宅勤務の形で復帰しました。小さい子供二人を育てながら仕事をするには、通勤時間が節約できて隙間時間で家事などもできる在宅勤務はやはり有り難かったです。東京オフィスに戻った今も、子供の用事や仕事の予定に合わせて、在宅勤務を選択する日も多いですね。

遠藤 遠藤

出産を経て、業務内容に変化はありましたか?

井上 井上

有り難いことに、育児中で勤務時間に制限があることを理由に業務の性質などが変わったことはなく、面白いと感じられる仕事を続けることができています。また、それまでは労働法や訴訟関連の業務が中心だったところ、ハノイオフィスの駐在を機に、ベトナム案件全般を扱うことになり、業務の幅や経験は以前より広がったように感じています。事務所の案件以外では、弁護士1年目から弁護士会の委員会活動に積極的に参加しており、それは今後も続けたいと思っています。その他に、産後は実体験としてダイバーシティにも関心が出てきたので、働く女性のキャリアについての執筆や、いわゆる同性婚訴訟弁護団への参加等のプロボノ活動などにも時間を割くようになりました。

Chapter8

所外での経験・多様なキャリアパス

遠藤 遠藤

小松さんは育休を取られた後に民間企業に出向されていますが、そこでの経験はご自身のキャリアにとってどのような影響がありましたか?

小松 小松

育休から復帰するタイミングで先端技術を扱うスタートアップ企業への出向にお声がけ頂きました。その経験をきっかけに、最近ではweb3・メタバースをはじめとする先端技術の法務にも取り組んでおり、プラクティスの移行・拡大を図っています。育休前には日系の大企業にも出向し、スタートアップ企業との取引にも関わっていたので、そのような経験も活かされていると感じています。

河相 河相

私も第二子の出産後に金融機関に出向する機会があり、それを機に自分のキャリアの方向性をプロジェクトファイナンスに定めることができました。目標に突き進んでいくために、育児との兼ね合いで日々どのように仕事をし、どのようにスキルを磨いていくかを考えることができるようになり、キャリア形成の面で素晴らしい経験をすることができたと実感しています。

Chapter9

育児中の弁護士へのサポート

遠藤 遠藤

事務所には育児中の弁護士のための様々なサポート体制がありますが、利用されている方はいらっしゃいますか?

小松 小松

事務所が東京オフィスの近くの託児所と法人契約をしており、優先的に入所できる枠がありますよね。年度途中で仕事復帰しようと思うと認可保育園には空きがないことも多いので、利用した同僚からは、復帰したいタイミングで復帰できたので有り難かったという声を聞きます。

遠藤 遠藤

他にも、事務所は病児保育に対応したシッターサービス会社とも法人契約をしており、料金の割引や優先的な手配といったサービスを受けることもできますね。

井上 井上

私は元々育児をしている先輩弁護士に仕事との両立について定期的に相談していたのですが、最近それを制度化したメンター制度も始まりましたよね。育児をしながらずっとバリバリ働く人もいれば、私のような程よいバランスを保ちたい人、子供が小さいうちはなるべく育児に時間を割きたい人等色々なタイプの弁護士がいると思いますが、メンターの弁護士はどのような働き方をしている弁護士に対してもとても相談しやすい雰囲気を作ってくれますし、ランチを食べながらカジュアルな感じで交流することが多いので相談もしやすく、受け入れられていると感じることができています。

Chapter10

弁護士を目指す学生へのメッセージ

遠藤 遠藤

それでは最後に、弁護士を目指す学生の皆さんへメッセージをお願いします。

田勢 田勢

私自身が学生だった頃は、弁護士として第一線で働きながら同時に子育てをする自分というのは全く想像できませんでした。むしろ、もし将来自分が母親になることがあるなら、やりたい仕事ができなくなったり、逆に仕事のために子育てを犠牲にしなければならなくなったりするのでは、という漠然とした不安を持っていました。しかし今現実を見てみると、「弁護士としての私」と「母親としての私」は案外しっくりと共存していて、どちらの私もやりたいことをやれています。学生時代の私と同じように感じている方がいるなら、こんな働き方も楽しいよ、とお伝えしたいです。

河相 河相

弁護士に限らず、世の中のワーパパ・ワーママは皆さん様々な問題に直面し、それぞれ悩みを抱えながら日々奮闘されていると思いますが、仕事の面でいえば、やはり最終的には楽しいと思えることが大事なのではないかと思います。NO&Tは、チームメンバーやスタッフの皆さんと仲良くフラットに話ができるカルチャーが浸透しており、所内の人間関係が良いのが強みだと感じています。みんなで前向きに仕事に取り組んでいることがやりがいに繋がり、ひいては苦しいときの自分の支えになっています。

高嶋 高嶋

後輩からは「仕事と家庭の両立」をどうすればよいか、と聞かれることも多いですが、「育児」と一言に言っても、どのような「育児」を行うかは人それぞれだと思いますので、まず自分がどのような育児をしたいかをきちんと考えたうえでキャリアについても考える必要があると思います。実際にやってみると、睡眠時間が削られる日もゼロではないですし、難しさを感じる場面もありますが、個人の状況に応じて働き方を柔軟に選択しやすいNO&Tであれば、自分の目指す弁護士像を見つけることができるのではないかと思います。

井上 井上

自分が理想とする育児や家庭への関わり方、仕事とのバランスは、本当に人によって様々だと感じますし、子供の性格や年齢によっても違うのでなかなか事前に予測するのも難しいですよね。ですが、働き方は一つではないですし、いくつかの決まったパターンから選ばなければいけないということもなくて、その時々の公私の状況にあわせて、柔軟にかつシームレスに変えていくこともできるというのが私の実感です。私もまだまだ試行錯誤中ですので、こうなればいいなというアイデアがあればぜひ聞かせていただきたいです。

小松 小松

元々NO&Tに入所した際の決め手の一つが、選択の自主性を尊重するカルチャーでした。若手であっても一人の弁護士として尊重され、業務分野や働き方の選択を尊重するカルチャーは、ライフステージが変化する際にも通じていると感じています。私は常々、5年後10年後の自分がどうありたいか、そのために今何をすべきかを考えることが重要であると思っています。当初思っていたようにキャリアや人生が進むわけではありませんが、その岐路の一つ一つにおいて、自分にとって最善と思える選択ができる環境であることが、NO&Tの良さだと感じています。

遠藤 遠藤

私はインターン等を担当するパートナーとして多くの学生の皆さんと接し、仕事と育児についても様々な質問を受けてきましたが、その際に感じるのは、やはり皆さん多種多様な働き方を求めているということですね。バリバリ働きたいと思われている方もいれば、ライフイベントに応じてどういう働き方ができるかに関心がある方もいて、各自のスタイルに沿った支援が必要なのだろうと感じています。その点NO&Tは働き方の柔軟性が高く、近年では支援制度も益々充実してきていますので、個人のライフスタイルに応じた最善のアプローチが見つかるのではないかと思っています。
今日は皆様、どうもありがとうございました。