弁護士インタビュー

自由闊達な雰囲気の中で、温かいメンバーに囲まれて専門性を磨いていく

酒井 亨

アソシエイト/73期
header-line
Q1

法曹三者の中で弁護士、特に企業法務に携わる弁護士を選んだのはなぜですか。また、就職先として長島・大野・常松法律事務所を選んだ理由は何ですか。

私は、まずは数多くの分野を経験できる環境の中で業務を行い、幅広い選択肢の中から主体的に自分の専門分野を選択していきたいと考え、法曹三者の中でも比較的自由なキャリア形成が可能な弁護士を志望しました。特にビジネスへの理解も深めたいという希望もあったため、企業ビジネスを法的にサポートする弁護士を進路として考えるようになりました。

当事務所はインターン・プログラムに参加したことをきっかけに知りました。インターンのプログラムでは、企業法務における複雑な業務内容についてわかりやすく噛み砕いた説明を受け、また、実際の案件に基づく業務体験の機会にも恵まれ、具体的に働く姿をイメージすることができました。複数の法律事務所のインターンに参加した中で、風通しが良く自由闊達な就業環境や、所属する弁護士の温厚かつ気さくな雰囲気に魅力を感じ、当事務所を就職先に決めました。

Q2

入所前後で当事務所の印象の変化はありましたか。

就職先の決め手となった就業環境や所属する弁護士の雰囲気に関しては、入所後も印象の変化はありません。

就業環境に関しては良い意味で合理的な点が多く、仕事をする上でストレスを感じることはあまりありません。たとえば業務量に関しても、複数の案件の山場が重なってしまい、自分の業務量が過大になってしまうような場合には、案件パートナーが他のアソシエイトを案件に加えることを提案してくれることもありますし、先輩アソシエイトが積極的に業務をサポートしてくれることもあります。また、インターンで感じたとおり温厚な人柄の弁護士が多いため、案件を進める上で悩んだ点等について相談しやすいと感じています。

インターン時の印象から良い意味でギャップがなかったため、安心して働くことができています。

Q3

コロナ禍での入所となりましたが、同期入所の弁護士仲間との関係はいかがですか。

私が入所した2020年12月は、コロナ禍の影響を受けて全国的に在宅勤務が推奨されていたため、同期との関係が希薄化してしまうのではないかという点を不安に感じていました。しかし、入所後すぐに行われる研修では、小グループに分かれて行う演習等、親睦を深めるきっかけとなるプログラムが複数用意されており、また、研修期間終了後においても、同じ育成グループに所属する同期とは関わる機会も多いため、自然と同期と距離を縮めることができました。

今では、自分の専門外の業務に関して当該分野を専門にしている同期に相談することも多く、プライベートでも、コロナ禍が落ち着きつつあることも相まって同期と飲みに行く機会も増えました。また、休日に一緒に旅行に行くこともあるほど親しい関係を築くことができています。

Q4

現在はどのような分野に携わっているのでしょうか。

現在は、M&A分野の案件を中心に、買収ファイナンスと呼ばれる企業買収の資金調達に係るファイナンスの分野にも携わっています。

入所時点では漠然とM&A分野を希望していたため、1年目の配属直後はM&A分野の案件が中心でしたが、徐々にその他の隣接分野にもアサインしてもらい、1年目の間に幅広い業務分野に携わることができたように思います。その中で、チームメンバーとの連携が要となり、ロジカルかつ膨大な契約書の作成等に携わる買収ファイナンスの分野にも興味を持つようになりました。2年目以降は、買収ファイナンス分野の知見を深めるべく、当該分野の専門登録を行っています。専門登録により自分の所属とは異なる育成グループの弁護士と仕事をする機会も増え、より多くの刺激を受けることができるようになりました。

Q5

やはり忙しいのでしょうか。実際の働き方や休日の過ごし方を教えてください。

私が主に携わっている分野では忙しさに波があるため、忙しい時には夜遅くまで働いたり休日に仕事をすることもなくはないのですが、決してこのような日々ばかりではなく、平日も夕方以降は運動をしたり、友人と飲みに行ったりする日もあります。入所前は、常に仕事漬けでプライベートはないのではないかと不安を抱いていましたが、実際に働き出してからはそのような不安は解消されました。

また、弁護士には、いわゆる勤務時間帯といった決まりはありません。そのため、仕事の合間の時間を有効に使って、夕方以降は予約が難しくなる用事や平日の日中に済ませておきたい用事を柔軟にこなすことも可能です。このような勤務時間における自由度の高さは、弁護士の働き方の魅力の一つと考えています。

休日は仕事をする時もありますが、基本的には旅行に行ったり、友人とご飯を食べに行ったりと趣味を存分に満喫しています。

Q6

最後に、これから法律事務所への入所に向けて就職活動をしていくみなさんへ一言お願いします。

企業法務の世界には多様な専門性が広がっています。私は、企業法務の分野に携わるのであれば様々な分野の案件を経験しつつ、専門性を磨いて弁護士として一人前になっていきたいと考えて就職活動に臨んだため、結果として、事務所から担当分野を制限されることなく、むしろ自分の背中を押してくれるような事務所で働くことができ、やりがいと充実感を持って日々の業務に邁進しています。

どのような環境で専門性を磨いていくことを望むかは一人ひとり異なると思いますが、今回の私の話が少しでも皆様の就職活動の参考になれば幸いです。

プロフィール

酒井 亨

73期 アソシエイト

2020年12月入所。1996年生まれ、東京都出身。M&A、子会社・事業部門の売却、レバレッジド・バイアウトを中心として、様々な分野の案件に携わる。

プロフィール詳細

学歴/職歴

  • 2019

    東京大学法学部卒業

  • 2020

    長島・大野・常松法律事務所入所